2012年5月26日土曜日
シンプレスト パーフェクトクレンジング通販
「あ、もうそのままにして置いて下さい。」
「でも、そう言わずに一度来てくれっ。。。」プー。プー。
はぁ。。。深いため息をついた。
「やっぱり、駄目だった??」「うん。。。なんか酷いよね。」
老人ホームに入所して3年になる佐々木さんのご家族は一度も来ない。
入所の時に息子さんを見たっきり。
「なんかさ、酷くない??親がもう危ないってなったら普通来ない??
人間の心ないのかしらね??」
みんな佐々木さんに同情して、口々に言った。
20年前。。。
「 あなた、ずっと家族を裏切って来たんですかっ!!」
「なんだよ、悪いか。俺が稼いで、お前たちに何不自由ない生活さしてやってるんだろうがっ!!」
「だからって、ずっと浮気してたなんて、酷いじゃないですかっ!!」
「お前みたいに家の事しか出来ない女は黙ってろっ!!離婚だっ!!お前なんか居なくても暮らしていけるんだからなっ!!」
そんなやり取りがあってすぐ、佐々木さんは会社で倒れて半身不随になり言葉もまともに話せなくなりました。
あれだけ言ったのに、奥さんの介護なしでは生きれなくなりました。
そんな時期からだいぶ経って。。。
「助けて下さい。もう疲れてしまいました。。。」
そんな言葉で市役所に助けを求めた奥さまは歳よりずっと老けて見える老婆の様でした。
そんな佐々木さんが入所して3年。この世界とはお別れしそうです。
入所してから、一度も家族に逢いたいとは言いません。
でも、いつもドアが開くと誰かを待ってる表情をします。
もう、佐々木さんとのお別れが明日、明後日かとなった日
真っ黒なスーツに身を包んだ息子さんが来られました。
スタッフ一同びっくりです。「まだ死んでないのにあれはないよね。。。」
息子は佐々木さんに近寄るとゆっくり話ました。
「母さんが死んだんだ。親父が入所してすぐ、ガンが見つかってね。ずっと闘病生活してて。親父には言わないでくれって。こんな姿じゃもっと嫌われるって言ってたよ。」
佐々木さんは入所して初めて泣いてました。
「母さんはずっと家で一人で親父の帰りをいつも待ってた。介護してる時はずっと一緒にいれて嬉しいって。でも、俺は許せなかった。だから、親父にも人が来るのを待ってる寂しさ解ればいいと思ったよ。」
「向こうに逝ったら母さんに謝るからもう許してな。。。」
佐々木さんは最後の力を振り絞って言いました。
「母さんが憎めたら楽なのにって言ってた。やっぱり嫌いになれないって。
ずっといつも親父の事気にしてた。私が向こうに逝ったら、いつか親父が来たら探してくれるかしらって。絶対探せよな。そして、今度はちゃんと幸せにしてやってくれよ。。」
泣き崩れる息子の頭に手を置いて 優しい笑顔で息を引き取りました。
人は見えるだけがその人の全てではなくて、みんな色んな事情があります。
だから、ちゃんと向き合えばその人の本音が見えてくるかもですね。
終わり。
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