2012年5月28日月曜日
肌研 極潤 ヒアルロンリキッドメイク落とし
竹子さんからの問いには、「うん、うん。」と答えていた。私が行かなくても、次の日にはまた別の話と、別の誘いがあった。
私は完全に「みっちゃん」だった。
大体話をするのは一時間くらいだった。
いつの間にか、日課になっていた。
私も、「みっちゃん」と呼ばれる事に抵抗を感じなくなっていた。
そんな毎日が続き、私は私の生活があり、忙しくしていたが、ある日を境に、竹子さんからパッタリと電話が掛からなくなった。
一日。
三日。
一週間。
顔も知らない、
何処に住んでるかも知らない、
そう言えば名字も知らなかった。
モヤモヤとした不安。
何かあったのでは??
ついに私は、自分から竹子さんに電話をかけた。
電話が来なくなって二週間程だった。
電話に出たのは、元気のいい声のおばさんだった。
私は、何と言ったら良いのか分からず焦ったが、とにかく竹子さんの事を聞こうと、そのおばさんに、
「あのう、竹子さんはいらっしゃいますか?」
と、聞いてみた。
おばさん「え?おばあちゃん?今怪我してしまってねえ、足。お宅さん、どなた?」
なんだか気が抜けたようにホッとした。
足の怪我だったら、命に別状は無いだろう。
私「竹子さんの娘さんですか?」
おばさん「長男の嫁ですが。お宅さん??誰ですかね?」
私は大きく息を吸い込むと、堂々と言った。
私「みっちゃんです!!安心しました!!ありがとうございました!!」
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