2012年1月2日月曜日

3月

日本人は、増税もやむを得ない日本の財政状況を知ろう
 福島第一原発が落ち着くまで早くとも1ヵ月くらいはかかりそうです。
 しかし、被災地の人々や東京でも人々は沈着、冷静に行動しています。
 必ず、日本人はこのピンチをのりきるでしょう。
 ところで、すでに書店に並んでいる私の最新著『「包みこみ」と「確信」が今後の決め手』は、今月、徳間書店から発刊した本ですが、この本の一番さいごに「日本はねらわれている。2-3年中に国家破綻の可能性あり。気をつけよう」という一文を校了直前に付加しました。
 それに対して、「どういうことだ。何を言いたいのだ。それにどうしたらよいのだ」という多くの質問が来ています。今度の地震も、一部の人が儲けるために、地震兵器で日本がねらわれたという説もあります。あながち100%否定できません。
 そこできょうは、日本の財政状況が、どんな状態で、いまどれくらいのピンチであるか……ということと、どうしなければならないかの私見を簡単に説明しておきます。
 なお、現実には3月15-16日、株価だけで50兆円も、日本の富が減りました。さらに今度の大震災の被害も、20-30兆円に達するでしょう。
(できれば同書を買って読んでほしいのですが、店頭で立ち読みしてもらっても、このさいごの一文は10分間くらいで読める文章です。読んでおいてください。)
 なお、これは今月2月末時点の大体の数値です。

1.日本の税収は約40兆円。支出は80兆円強、不足分を国債で穴うめしています。
2.いままでの国債残高は、約1,000兆円。GDP約500兆円のすでに2倍に達しています。
3.ふつうの国なら、多分、消費税率を20-25%にして対応するでしょう。これが世界の常識です。ちなみに日本で消費税率を1%あげると、2.5兆円弱の増税になります。
4.これは、いまの税体系では、不可能とは言えなくとも、国民感情ではムリで、今後も国債は増えても減りそうになく、このまま行くと常識的には、猛烈なインフレでもおきないと返済不能と思えます。
5.いまのところ、日本国債の引き受け手は、95%までが国内金融機関など国内勢ですが、これは日銀のゼロ金利と量的緩和政策で、辛うじて支えられています。ともに不自然なことです。しかも市場金利は実勢で決まります。管理できません。
 いま金利が上り気味で、国債がリスク資産になりそうなのです。そこで私は拙著のさいごに警告文を書いたのです。
6.格付会社だけでなく、世界中の金融のプロには、これらのことはみんな分っていることです。だから日本国債はねらわれる可能性があります。特にこれからキケンです。彼らには良識よりも金儲けが大事なようです。
7.いまより少しでも金利が上り、国債が下り出すと、日本の国債発行は今後は不可能に近くなるだけでなく、財政はたちどころに破綻する可能性が大きくなります。 
 その時は日本国だけでなく、日本の大手銀行などの大金融機関も潰れざるをえないでしょう。中小金融機関はより危険です。
8.このような大ピンチが来ているのに、いままで国民はいたってのんびりしていました。消費税率UPについては頭から「反対、反対」とのみ言っていました。政治家も選挙に不利になるので、だまっていますし、官僚もなぜか何ら対応策を出して来ませんでした。こんな政治家や官僚なら本当は不要です。
9.もし、かつての韓国のようにデフォルトを宣言するようなことになると、日本国民だけでなく、世界中に与える被害や影響ははかりしれないものになります。
10.それにかつて1,450兆円くらいあった日本の個人金融資産は、いまでは1,000兆円か1,050兆円まで減りました。まだ減りつづけています。多分、今度の震災で1,000兆円を下回ったでしょう。
 もう国債残高以下になり、これからは負債の方が、国のバランスシート上でも資産よりふえて行くことでしょう。

 ……大体大まかにいうと以上のような状態なのです。
 さて、どんなことがあっても、日本国の破綻を日本人としてはとめねばなりません。
 どうするべきか。
 当面、減らせる経費はすべて減らし、節約し、消費税の増税を思いきって上げられるところまで上げるしか方法がないと私は思います。相続税や所得税の増税ではもはや間にあいません。もちろん東電関内の計画停電対策の電気使用の減らし方を見習うと、国の経費は半減できるように思います。
 とともにまず、いまのピンチの実情を国民が充分に知ることです。もし読者に韓国人に友人がいるのなら、かつて韓国が破綻し、IMFの管理下に入らざるを得なかった十余年前に、彼らが、いかにひどい苦労をしたかを聞いてみてください。いまの日本の被災した以上のこともありました。
 ともかく政治家や官僚だけでなく全国民が心を入れかえて、このピンチに対応しないと、早ければ悲劇は2-3年中に来る可能性があります。日本人は、いままでのように、のんびりとできる状況ではないのです。日本が破綻しますと、日本は世界の笑い者になり、日本人は大きな顔をして何もできなくなってしまうでしょう。充分考えてみてください。よい対処策はいまなら、まだ充分にあるはずです。よろしく。
                                           =以上=





「知っている人」と「知らない人」
 3月28日に、日本の財政情況について書きました。
 これはふつうの日本人なら知らねばならないことを簡単にまとめたものですが、多くの日本人は「日本破綻の可能性が高い」ということについては知らなかったと思います。
 「知らねばならないこと」を知らさない政治家やメディアも考えものですが、少し勉強すれば知ることができるのに、「目先のことしか知ろうとしない人」が多いのも、気になります。
 つい先日、『マインドコントロール2』(池田整治著、2011年3月14日 ビジネス社刊)という新著が出ました。
 池田さんは去年12月に自衛隊を退官した人で、私の古い友人です。
 退官時は陸将補で、まったくの情報通です。正義感の強い人で空手道8段、日本武士の典型のような人です。1年余り前に彼が出した既著の『マインドコントロール』(ビジネス社刊)の続編と言ってよいのが、今度出た本ですが、本当に読まねばならない内容の本です。
 できればぜひ2冊とも読んでほしいと思います。
 と言いますのは、同書には「知らねばならないが、多くの日本人が知らないこと」がいっぱい詰まっているからです。
 アメリカのこと、中国のことはもとより、日本の原発がいかに危険か。いまのプラズマ兵器や気象兵器のこと。明治維新のことや、第2次世界大戦後のアメリカによる占領政策のこと、それに彼の友人で私もよく知っている天才と言ってもいい五井野 正さんのことなど、まったくいまの日本人が知らねばならない大事な情報でこの本は充満している本です。
 これを読んで私が感じたのは「池田さんはよくここまで書いてくれたな」ということです。
 と言いますのは、彼の書いていることのほとんどを私は知っています。しかし一般の人に一々知ってもらおうとは私はほとんどしていなかったからです。しかも、私の周辺の人は、そのほとんどを知らないだろうとも思うからです。
 私がいろんなことを知っているのは、私が特に情報通だからというわけではありません。
 経営者や経営コンサルタントを業にしていましたから、知らねば仕事ができなかったゆえです。この本で池田さんが書かれているようなことは、どうしても知ってしまうような情報網とか人脈網がすでに私にはありますし、興味もあったからです。

 この間、私のところへホリエモンこと堀江貴文さんが来ました。アタマのよい人で、この池田さんの本に書いてあるようなことの大半を彼は知っているもようでした。
 この堀江さんのような若い人から、前述の池田さんや五井野さん、それに私のかつて親しく付きあっていた人たち(その半分くらいは、老齢で亡くなりました)などが、多くの有力な人脈が私には昔からありましたし、いまもあるのです。
 たとえば鳩山由紀夫さんの幸夫人の話しが先日出ました。私は彼女もよく知っています。また由紀夫さんの父上の元大蔵事務次官だった鳩山威一郎さんもよく知っていましたが、それは多分、元大蔵事務次官で国鉄総裁をやった高木文雄さんが紹介してくれたのだと思います。高木さんにはいろいろ教えてもらいました。このような関係が人脈です。
 要は情報というのは、自分の興味と情報網(人脈)次第なのです。
 ホリエモンさんは、まだ30代ですが、あらゆる大事なことに興味があり、人脈もありそうなのです。びっくりしました。
 話しが変な方へとびましたが、『マインドコントロール2』を読むと、ふつうの人にとりましては、書かれていることの80%くらいは知らないことか、誤解していることだと思います。
 著者の池田さんは「100%真実だ」と言ってもいいくらい、この本でも『マインドコントロール』という前著でも正直に事実を書いていると思います。
 もし80%以上もこの本に書かれていることを知らなかったら、きょうから興味と情報網づくりに取りくんでください。私のホームページでも、月刊『ザ・フナイ』を読むだけでも、真実の一端を知れますし、真実を知ることの必要性と大事さが分ります(このような大事なことを100%近く知りたい人は「船井塾」にでも入ってください。そのために創ったのが船井塾です(船井塾へのお問い合せは、船井本社 重冨(しげとみ)までお問い合せください(TEL:03-5782-8110))。
 ぜひ、「知らない人」から「大事なことは知っている人」へ脱皮してほしいのです。よろしくお願いいたします。
 それにより、今度の東日本巨大震災から、一致団結し、一日も早く立ちあがろうではありませんか。
                                           =以上=

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