こんちは。
今夜もハットトリック、
どらすたです。
人は親兄弟を自らの手で選ぶことができない
これは仕方のないことである
ご多分にもれず、私にも4つ年上の残念な兄が存在する
【注:幼き日のサタデーナイトなお話を参考】
(http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1808739146&owner_id=46790125)
彼は残念と言うより無念に近い
いや両方合わせてとっても無残な兄である
そんな男を登場させてしまった責任がある
彼の武勇伝をこうして時々書いていこうと思う
現在の兄は
奥さんと子供二人の四人家族
身長161cm体重85kg
奥さんの体重推定98kg
ちなみに
10年ほど前から無職である。
では今回のお話をスタートしよう
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夏休みの昼下がり。
今日も家の裏手を流れる川で魚取りをして二人で遊んでいた
今でこそ用水路のような川になってしまったが、俺が幼少時代にはカワセミが水に濡れた翼を輝かせながら飛び交うとても美しい場所だった
鮎や鮒、鮠…たくさんの魚が水中を泳ぎ回る
二人で網とバケツを持ち、夢中になって追いかけた
井上陽水の『少年時代』を彷彿とさせるワンシーンだ
「にいちゃん、ほらおっきいの捕まえたよ」
うしろを振り返る
「・・・うぅぅ」
「どうかした?」
「・・・う●こしてぇ」
事件の序章のスタートである
夏休みということもあり、夜中であろうとラジオ体操前の早朝であろうと彼は『あずきバー』をベロベロ舐めながら食していた
腹をこわすのは至極当然の結果であろう
余談ではあるが私は、大人のDVDに出てくるアイスキャンディのごとくベロベロ舐めるシーンが苦手だ
たとえそれが大沢佑香であろうとである
どうしても兄の顔が浮かんでしまうのだ
大沢佑香の顔が兄と入れ替わる…
おぞましい。じつに悲しい。
ある意味近親相姦に近い
たいがいの男が第4コーナーをまわり、ムチを入れスパートするシーンでまさかの失速なのである
そんな時はチャプターボタンを押し、忌まわしい想いからの脱却をはかる
話が下にそれたようだ
失速したので。
もとに戻そう
(注:大沢佑香=最近お世話になっている女優)
「トイレいってくれば?」
目と鼻の先に家はある
「無理無理無理!!」
すでにズボンとパンツをずり下げ、川面にケツを突き出している
川上にいてよかった。
魚たちの無事を願っていると
「う●こっ葉取ってきてくれ」
「家からトイレットペーパー持ってこようか?」
「いや、う●こっ葉だ」
う●こっ葉とはトイレットペーパーの替わりとなる植物の葉のことである
田舎の少年はごく普通に使用していた
じつにエコである。
ちなみにツバキのようなツルツルの葉はよくない
拭いても拭いてもきりがないのだ
それにちょっと痛い。
しいていえば桜の葉みたいなのがベターである
裏側の葉脈が実にいい仕事をしてくれるのだ
「ほらそこの竹やぶの中に、いい葉っぱあんだろ?」
竹やぶに入り、そこに生えていた木を見る
(でも…これ…)
母親に「さわっちゃダメだよ」
と言われていた〝かぶれの木〟に相似していたのである
「おいっ!なにしてんだよ、はやくしろッ!」
兄のどなり声が響く
4つ年上の兄には逆らえない
10枚ほど摘み取り、手渡した。
翌朝・・・
かゆい。
手が異常にかゆいのである
ブツブツができて、赤くなっている
(なんなんだぁ…)
台所にいる母のもとに向かう
「かあちゃん、これ…」
「ちょっと待ってね」
「で?どうなんだ?」
「なんかね、よくわかんないんだけど…」
父と母が真剣に話をしている
兄の姿が見えない
「にいちゃんは?」
「お風呂よ」
朝から?風呂?
兄は女子高生ではない
3人で洗面所に向かう
そこには半泣きでモゾモゾモゾモゾと体をゾウリムシのようにくねくねさせている兄がいた
「どれ、見せてみろ」
しゃがむ父
ケツを突き出す兄
・・・。
知らない人が見たら犯罪である
「うわっ、こりゃかぶれてるな」
そのケツは真っ赤だった。
繁殖期のチンパンジー並みである
でも顔は民芸品のタヌキみたいだった
そんなことより拭いたのだ。
ほっぺよりも、より粘膜に近いあたりはとんでもないことになっていた。
「病院いったほうがいいな」
長いこと生きているがこの歳になるまでケツがかゆくて病院へ行った人物は実兄以外には知らない
「どうしてこんなんなった?」
「…わかんない」
すでに昨日の〝川グソ〟は忘れてしまったようである
「ところでなに?どらちゃん」
母に聞かれたが
「なんでもない」
と答えておいた。
その年の夏休みの兄は薬を塗りたくったケツを常に扇風機に押し当てて生活していた
♪夏がく~れば思い出すぅ~
俺が思い出すのは…
真っ赤にただれたケツと、変な臭いの軟膏薬である。
-おしまいー
胡麻麦茶の春
カテキン緑茶の春
胡麻麦茶の春
http://allabout.co.jp/gm/gc/301325/
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